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初診相談:インビザライン治療計画と抜歯方針

2026-05-18 カウンセリング記録

初診相談 矯正歯科 インビザライン 抜歯 治療計画
43
録音時間
2
参加者
3
決定事項
4
アクション

患者は前歯の突出感と噛み合わせ、抜歯への不安を主訴とし、骨格性Ⅱ級傾向の過蓋咬合・叢生と診断された。治療計画としてインビザラインのフルタイプを適用し、上顎親知らずの抜歯とガッカンゴム・IPRを併用。費用や各種リスクについて説明し、患者は治療計画と親知らず抜歯方針に合意した。

患者 ドクター

主訴・相談内容

患者は主に以下の点を懸念・質問していました。

  • 前歯の突出感と噛み合わせの不満:「一番気になるのはここのフミソンでした」
  • 上顎親知らずの抜歯への不安:「抜歯をしないといけないっていうので、それだけが心配」
  • 過去の矯正経験と抜歯状況の確認:「下って前抜かれたんですよね?何も抜いてなくて」
  • 歯ぎしりによる装置破損の懸念:「結構歯ぎしりってあって、それで前にも治療した時結構マスピース壊しちゃった」
  • アタッチメントやボタンの審美性:「この歯についているボタンとかは目立たないぐらいなんですか」

現症・所見

診断結果は以下の通りです。

  • 不正咬合分類:
    • 骨格性Ⅱ級傾向(上の骨が突出)
    • ショートフェイス傾向
    • ANB: 3.7, FMA: 15.3 (日本人平均よりやや小さい)
    • 平面傾斜は平坦
    • 大臼歯関係はⅡ級
  • 歯列の特徴:
    • オーバージェット(OJ)は平均的
    • オーバーバイト(OB)は5.6mm(過蓋咬合傾向)
    • 上顎前歯部、下顎前歯部ともに軽度の叢生
    • 正中は概ね一致
    • ボルトン分析: 上顎歯列0.72mm過大、下顎歯列0.6mm過大(個々の歯が大きい)
    • 前回矯正時も歯槽骨に対して歯が並びきらなかった可能性あり
  • その他の所見:
    • ペリオフェノタイプは「シンからノーマル」(歯肉退縮リスク若干あり)
    • 上顎親知らずは正常萌出、下顎親知らずは埋伏
    • 現時点で大きな虫歯や被せ物なし

検査・診断

事前に撮影したレントゲン写真、口腔内写真、シミュレーションなどの資料に基づき、矯正専門医(ドクターの弟)が治療計画を立案しました。

  • 簡易なモデレートタイプのインビザラインでは治療が難しい症例と判断。
  • 一般的な矯正治療に用いるインビザラインのフルタイプが適応。
  • フルタイプであれば、難症例ではないため、患者の装置使用がしっかりしていれば綺麗に治ると専門医は確信。

治療計画

  • 装置の種類: インビザライン(フルタイプ)、エンジェルボタン(アタッチメント)を使用。必要に応じてゴム掛けも行う。
  • 抜歯/非抜歯の方針:
    • 上顎の親知らず2本を抜歯(歯を後方に移動させるスペース確保が目的)。
    • 下顎の埋伏親知らず2本は、後戻り防止のため矯正治療中いつでも抜歯が推奨される。
    • 今回の治療計画において、前歯など他の歯の抜歯は不要。
  • 治療期間の見通し:
    • 動的治療期間: 18〜30ヶ月
    • 保定期間: 24ヶ月以上(最低24ヶ月)
    • インビザラインは1セットで完了することは稀で、通常2〜4クール程度の追加アライナーが必要。
  • ステージング:
    1. 上顎親知らずの抜歯
    2. インビザライン装置装着開始、ガッカンゴムやIPR(歯間削除)を併用
    3. 歯列全体を後方に移動させ、叢生を改善し、適切な咬合関係を構築
    4. 動的治療終了後、保定装置を装着し、歯列を維持
  • 注意点(説明事項):
    • ガッカンゴムの使用: 食事・飲水時以外は常時(目安22時間以上)装着が重要。
    • IPR(歯間削除): 1歯あたり最大0.25mm程度削る。知覚過敏のリスクは低い。
    • 顎関節の変異: 治療中に生じると治療ゴールの変更や期間延長につながる可能性(稀)。
    • 虫歯治療や被せ物治療: 矯正中に見つかった場合は対応。マウスピース再作成はほとんどない。
    • 装着時間: 食事・飲水時以外は常時装着が原則。長いと治療が進まない。
    • 追加アライナー: 複数クール必要となることがほとんど(一般的な治療プロセス)。
    • 痛み: 新しいアライナー交換後1〜3日程度。1週間続く場合は連絡。
    • 歯磨きとフロス: 矯正中は徹底が必要。
    • 発音: 問題が生じた患者はいない。
    • アンカースクリュー(TAD): 今回は予定なし。必要になった場合は別途費用(1本につきプラス5万円)。
    • 歯肉退縮: 薄い歯肉のため、移動時に歯肉が下がるリスクが若干ある(稀)。
    • ブラックトライアングル: 歯間部に黒い隙間ができる可能性。
    • 骨定着、歯根吸収、歯髄壊死: 歯を動かすことによるリスク(稀)。異常時は連絡。
    • 顎関節症: 治療中に症状が出ることがある。現在も若干音鳴りあり。専門医紹介も可能。
    • 噛み合わせの変化: 治療中は一時的に違和感が生じるが、最終ゴールへ向かう途中経過。
    • 装置の脱離・誤飲: アタッチメントやボタンが外れた場合、付け直しまたは誤飲時は連絡。
    • 治療の取り扱い: 指示遵守が重要。
    • 外科矯正: 今回は行わない。
    • 症例写真の利用同意: 学術目的・市民向け講演で利用する可能性について説明。

費用・支払い

  • 治療費用総額: 税抜き85万円、税込み93万5千円。
  • 費用内訳:
    • 検査費用、保定装置費、調整費、マウスピース装着による痛み・知覚過敏治療費、顎関節症症状治療費は総額に含まれる。
    • 最初の30万円支払い後にアライナー発注手配。
    • 残りの63万5千円は、治療開始後に半月ごとの分割払いまたは一括払いが可能。デンタルローンも利用可(月々80回払いなど)。
  • 別途費用となるもの(保険適用等):
    • 上顎の親知らず抜歯費用。
    • 虫歯治療や歯周病治療費用。
    • アンカースクリューが必要になった場合(1本につきプラス5万円、現時点では予定なし)。
  • その他:
    • 装置の発注可能期間は5年間。
    • 保定期間の装置は、2年間は治療費用内で継続して使用。
    • 歯ぎしりが強い場合でもインビザラインは頻繁に壊れにくい。保定装置は複数枚渡し、頻繁に壊れる場合は保険適用歯ぎしり用マウスピースでの保定も検討可能。
    • カード払い可能。

患者との合意事項

患者との間で以下の点が合意・確認されました。

  • 上顎親知らずの抜歯を進める方針について合意。
  • 治療費用総額93万5千円について説明を受け、支払い方法を検討することとした。
  • 歯ぎしりによる装置破損の懸念に対し、保定期間中の装置交換対応や保険適用歯ぎしり用マウスピースの検討について理解した。
  • アタッチメントやボタンの審美性について確認した。
  • 装着時間、ガッカンゴムの使用、IPR、治療中の各種リスク(顎関節変異、歯肉退縮、歯根吸収、歯髄壊死など)、装置の脱離・誤飲、噛み合わせの変化、症例写真の利用について説明を受け、理解した。
  • 次回予約時に親知らずの抜歯について再度検討し、初期費用の支払い後に矯正治療を開始する予定。
  • 上顎親知らず2本の抜歯を進める方針に合意。
  • インビザライン(フルタイプ)による矯正治療計画を受け入れる。
  • 治療費用総額93万5千円について支払い方法を検討の上、治療を開始する。
タスク担当期限
支払い方法を検討する 患者 次回予約時まで
次回予約時に親知らずの抜歯について再検討する 患者 次回予約時
初期費用(30万円)を支払い、矯正治療を開始する 患者 次回予約時以降
上顎親知らず2本を抜歯する 患者 矯正治療開始前
一番気になるのはここのフミソンでした。
— 患者
抜歯をしないといけないっていうので、それだけが心配。
— 患者
フルタイプであれば、難症例ではないため、患者が装置をしっかり使用すれば綺麗に治ると専門医は確信している。
— ドクター