Key Metrics
0
分
録音時間
2
名
参加者
6
件
決定事項
5
件
アクション
6
個
トピック数
Executive Summary
上顎の隙間や親知らず、食いしばりに関する患者様の相談に対し、骨格性Ⅲ級傾向と下顎前突を診断。インビザラインとガッカンゴムを併用した非抜歯(右下親知らずは抜歯の可能性あり)の治療計画、2〜3年の動的治療期間、および関連するリスクと注意点が説明され、患者様は治療計画を理解し合意しました。
Participants
患者 歯科医師
Discussion
主訴と相談内容
患者様は以下の点を気にされ、質問されました。
- 上の前歯の隙間。
- 右下奥歯の親知らず抜歯が矯正治療に与える影響。
- 筋力トレーニング時の食いしばり時にマウスピースを装着したままで問題ないか。
- 右側の咬筋発達を指摘されており、左右のバランスを意識した咀嚼について。
現症・所見
不正咬合分類
- 骨格性Ⅲ級傾向、下顎前突を認める。
- 大臼歯関係は左右ともⅢ級傾向。
- 後方平面傾斜はフラット。
- オーバージェット約2mm、オーバーバイト約3mm。
- 上顎正中離開、下顎に軽度の叢生を認める。
- 右側で全クロスバイトを認める(上の歯が下の歯よりも内側に入って噛んでいる状態)。
- 正中がわずかにずれている。
- 親知らずが存在する。
- 右側の咬筋が左側に比べ大きく発達している。
- 歯茎のタイプはノーマル。
- ボルトン分析の結果、歯の大きさはノーマル。
- 左下奥歯に詰め物が取れた箇所がある。
検査・診断
前回実施した検査(口腔内写真、レントゲン、シミュレーション等)に基づき診断説明がなされました。
矯正専門医の監修のもと診断が行われました。
治療計画
装置の種類
- インビザライン(マウスピース)を使用。
- ガッカンゴムを併用。
- 保定にはマウスピース型リテーナーを主に使用。ワイヤーによる固定式リテーナーも選択肢として説明。
- 上顎は非抜歯で治療を進める。
- 下顎は右下の親知らずを抜歯する可能性がある。
- IPR(Interproximal Reduction)を必要に応じて実施(歯と歯の間に0.3mmまたは0.5mmの隙間を作り歯を並べる。エナメル質のごく表面を削るため、虫歯や知覚過敏のリスクは低い)。
- 右側の歯を後方に移動させて治療を進める。
- 動的治療期間は2年から3年程度の見込み。
- 保定期間は2年間の使用が推奨される。
- インビザラインは1クールの上顎46枚、下顎41枚が提示されたが、これは目安であり、通常は1クールで終了せず、複数回の追加アライナー(リファインメント)により2周または3周かかることが多い。
- 治療開始前に口腔衛生指導を実施。
- アライナーは1週間ごとに交換を基本とする(症例により3〜4日または2週間に伸びる可能性もある)。
- ガッカンゴムを指示された箇所に装着。
- IPRを必要時に実施。
- 治療終了後は保定装置を装着し、後戻りを防ぐ。保定装置は理想的には長期的な使用が推奨されるが、最低2年間は使用する。
注意点とリスク
治療の注意点
- 顎関節の変位により治療ゴールが変更されたり、治療期間が長期化する可能性がある(その場合、費用は別途かからない)。
- マウスピースは計画通りに必ず動くとは限らず、また患者様の装着状況により合わなくなることがある(スキャンし直し、新しいマウスピースを発注。費用は別途かからないが、1ヶ月程度かかる)。
- 右咬筋の発達があるため、「左側の交互を意識して生活を行ってください」と指導された。
- 治療における指示(マウスピース装着時間など)に従わない場合、治療が予定通りに進まなかったり、後戻りを起こしたりする可能性があるため、高いモチベーションの維持が重要。
- マウスピースの装着時間は食事時以外は22時間以上とする。外食などで歯磨きができない場合でも、うがいをしてマウスピースを装着することを優先する。
- 治療中に痛みや腫れ、歯の異常なぐらつき、または持続的な痛みがある場合はすぐに連絡すること。
- 歯磨きやフロスの使用を今まで以上に丁寧に行い、歯間への食片圧入を防ぐこと。
- アンカースクリュー(TAD)は今回の治療では使用しない。
- 治療中に詰め物が取れた左下奥歯の修復は別途対応する。
- 医院では資料を診療・学術目的・行政業務のために使用する場合があるが、個人が特定できるような形では公表しない。
- 合併症が生じた場合は最善の処置を行うが、予想されるすべての危険性や合併症を把握し記載することはできないことを理解する。
- 不明な点や困ったことがあれば、小さなことでもすぐに連絡するよう指示された。
- 筋力トレーニング時の食いしばりでマウスピースを装着したままでも問題ないが、もしマウスピースが破損した場合は連絡すること。
- 歯肉退縮(歯茎が下がって歯根が見える)
- ブラックトライアングル(歯と歯の間の三角形の隙間)
- 骨性癒着(歯と骨が癒着し歯が動かない)
- 歯根吸収(歯根が短くなる)
- 歯髄炎/歯髄壊死(虫歯や強い痛みによる神経の炎症)
- 噛み合わせの変化(治療途中で一時的に噛み合わせが悪化)
- 装置の脱離(ガッカンゴム装着用のボタンが外れる)
- 誤嚥(装置の誤飲)
患者との合意事項
- 矯正専門医監修のもと診断を受け、インビザラインによる治療計画について説明を理解した。
- 右下親知らずの抜歯の可能性については、必要であれば抜歯することに同意した。
- 筋力トレーニング時にマウスピースを装着したままでも良いと理解したが、破損した場合は連絡することとした。
- 治療期間(動的治療2〜3年、保定2年)および追加アライナーによる期間延長の可能性を理解した。
- 提示されたリスク(歯肉退縮、ブラックトライアングル、骨性癒着、歯根吸収、歯髄炎/歯髄壊死、噛み合わせの変化、装置の脱離、誤嚥、指示通りの装着の重要性)について説明を受け、理解した。
- 不明な点や問題が生じた場合は、速やかに医院に連絡することを承諾した。
Decisions
- 矯正専門医監修のもとインビザライン治療計画の説明を理解し、治療を進めること
- 右下親知らずの抜歯が必要であれば同意すること
- 筋力トレーニング時のマウスピース装着は可能だが、破損時は医院に連絡すること
- 治療期間(動的治療2〜3年、保定2年)および追加アライナーによる期間延長の可能性を理解すること
- 提示された治療のリスクについて理解すること
- 不明な点や問題が生じた場合は、速やかに医院に連絡すること
Action Items
Key Quotes
右側の咬筋が発達があるため、「左側の交互を意識して生活を行ってください」と指導された。
— 歯科医師
マウスピースの装着時間は食事時以外は22時間以上とする。外食などで歯磨きができない場合でも、うがいをしてマウスピースを装着することを優先する。
— 歯科医師
不明な点や困ったことがあれば、小さなことでもすぐに連絡するよう指示された。
— 歯科医師